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01 ナマステ! Delhi - Jaipur - Agra

2009-11-5

India.jpgトラベログ、第1回はインド旅行記です。
とは言っても、私がインドに行ったのはだいぶ前、約10年前です。私の見たインドはきっと今のインドとはまた違ったものでしょう。いわゆるバックパッキングというものの初めての経験がインド。何の予備知識もなく、下調べもなくいきなりインドの地を踏みました。40日間のインドの旅。

旅の気分は成田から。エアインディアは乗り込んだ瞬間からインドの香り。
機体の窓にはかわいらしい赤の飾りがペイントされていて、フライトアテンダントはみなサリーを着用、
そして機内食はカレーです。その当時の通常は「ビーフ オア チキン?」ですが、エアインディアは「ミート オア ベジタリアン?」。宗教上の理由で肉を食べない人は多いと聞いてはいたものの、機内で当たり前に使われていたこのフレーズが新鮮だったことを覚えています。

成田を出てはじめに到着したのは首都でもあるニューデリー(New Delhi)。
何だか甘い香りがしました。空港の建物を出てバスに、とスモークのかかった空港のドアが開いた瞬間、熱気たっぷりの人垣に差し出される手、手、手。その人たちは口々にわからない言葉で何か言っています。あまりにもびっくりして友人とふたり、無言でドアから後ろに下がり、施設内のベンチへ。思わず頭をよぎった言葉は「帰りたい。」空港内の静寂とドアの外1cmの光景とのギャップに頭が付いてゆかず、友人とこの後の行動を再確認。気持ちを固めて、深呼吸をしてドアを開けました。
こうして空港から街の中へ。初めて見るインドの景色はどこも興味深くてずっと外を見ていました。初めて見る人たち、聞こえてくる言葉、服装、赤い土、運転のルールの違い、車線なんてない道がいっぱいあること、道をゆったりと歩く牛、荷台を付けて歩いているラクダ、リキシャー、オートリキシャー。
自分が生きている東京とあまりにも違う景色や熱気に圧倒されて、何だかすっかり疲れてしまったのを覚えています。この日はゆっくり休んでその後1週間タクシーで観光をすることに。
デリーを出発し、ジャイプール(Jaipur)、アグラ(Agra)、カジュラホ(Khajuraho)、ワラーナシ(Varanasi)、そこからデリーへ戻るという行程を1週間、車でひたすら走ります。
それぞれの都市間は距離があるので途中にある小さな街に泊まりながら進んだり、一気に突き進んだり。

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ジャイプールはピンクシティとも呼ばれる街。建物がピンク色でかわいらしいのです。ここでは最初の街、ということもあって大きなサイズでテキスタイルの可愛いコットンベッドカバーをいくつか。これは旅の間安い宿に泊まる時のシーツ代わりとして活躍しました。日本に帰ってきてからも、いろいろなカバーやレジャーシートに、と大活躍です。そして革のサンダルを。これを旅の間中履き続けていました。友達が「ダークブラウンはないのか?」と聞くと「今はないがすぐに用意できる」というので「?」と思っているとおもむろにそこにあったペンで塗り出したのが嘘のような本当の話です。友人は雨が降ったりする度に足にペンの色が移っていたような。わたしは革そのままの色のサンダルを購入しました。その後、手をヘナで綺麗に染めてもらったり(蚊に喰われてウナを塗ったら消える、という哀しい思い出)、可愛いシルバーのアンクレットを購入したり、サリー屋さんでひたすら試着し続けてお気に入りの一枚を見つけたり。宝石の工場も見にゆきました。この街ではとにかくインドのクラフトに親しみました。
その次の街はタージマハルで有名なアグラ。きっと誰もが算数の教科書などの左右対称の建物の参考資料として見たことがあるのでは。白い大理石でできた美しいお墓です。

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どこも素敵なレリーフが掘ってあったりモザイクがあったり。タージマハルは入場の時に全ての荷物(ポケットの中身まで!)全部預けます。カメラは持ち込めるのでカメラ片手に入場し、靴も脱いで裸足で歩きます。素足で触れる大理石はとっても柔らかい感触ですべすべ。お日様を浴びて少しぬくぬくとした優しい肌触りが心地よくてしばらくそこでのんびり過ごしたほど。
そしてこの後インド各地でも何度も体験したことのひとつ、「一緒に写真を」と知らないインド人と一緒に写真を頼まれること。それがなぜかほとんどの場合、私のカメラ。稀にカメラを持っているインド人の国内旅行の人もいるのだけど、ほとんどがとりあえず私のカメラにおさまるのです。しかも、当時はデジカメなぞなくてフィルムカメラ。その画像を見ることはないのです。これは、何とも奇妙で何とも楽しい思い出です。おかげで私のカメラはその土地その土地で出会った人たちと一緒に写った写真でいっぱい。
彼らが頼んでくれなければ、こんなに素敵な思い出写真もあまりなかったのではないかな。

インドの旅、続きは次回。お楽しみに。

02 続・ナマステ! Khajuraho - Varanasi

2009-11-17

ghangasunrise.jpgアグラでタージマハルを堪能したあとは、カジュラホへ。ここは裸体の人物像がぎっしりと刻まれた寺院群で有名な街。そんなに大きい街ではなかったけれど、少し離れた大きな滝を見に行ったりした記憶も。日本で見る滝とは違って何だか豪快で印象的。ミルクティーのような水の色も、瀑布とまではいかないまでも迫力満点な流れも、どこまでも柵や囲いのないそのおおらかな感じも日本の景勝地の滝とは違っていてすごく心に刻まれました。
この街に滞在中は雨に降られることが多く、少し寒くて体調が良くなかったこととか、中庭のあるゲストハウスだったのに中にいることしか出来なかったこととかを思い出します。
この40日間のインドの旅では、本と呼べるものはガイドブックしか持っていなかったので読んでない文字は何もないほどに端から端まで読み尽くしたので、この寺院群を見にきた頃はだいぶヒンズー教の知識も増え、寺院を見てそれが何なのかがわかるようになってきていました。そのお陰で見ることが楽しくなってきていた時期です。
本だけでなく、洋服も友達も私もお互い確か3組しかなかったので、常に洗濯!同様に他の荷物も最小限だったためなにかとボロボロになってゆきました。この街に到着した時、友人のバッグが壊れてしまい途方に暮れていた時、素敵な奥さんのいるレストランで彼女の親切に感謝した出来事が。
わざわざレストランのスタッフのひとりに頼んでそのバッグを街の仕立て屋さんに直しに出してくれたのです。その奥さんは可愛らしい種のようなものをたくさん持っていてそれを何やら動かしていました。
何も知らなかった私はそれが何なのか知りたくて、彼女に質問をして初めてそれが宝石のカラット数をはかるマメであることを知ったのです。

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次に訪れたのは、ガンジス川のほとりの聖地、ワラーナシ。日本では「ベナレス」と呼ばれていた街です。現地ではバナーラス、と言っていた気がします。
やはり、この街では何と言ってもガンガー、ガンジス川です。他の街とは何だか違う雰囲気に包まれた、いろいろな匂いの混じった街。インド中から巡礼で集まった人の渦。鮮やかなピンクの布にくるまれ、華やかに飾られた遺体を乗せた葬列、オレンジ色の布を体にまとったサドゥー。生と死が非常に近くに存在する混沌とした土地。
ガンガーの朝焼けを見ようと明け方に起きて、まだ薄暗い街を歩き人や牛とすれ違いながら細い路地をするすると抜けガート(川岸の階段状の沐浴所)を目指しました。
ガンガーに流すお供え用のたくさんの花びらと小さな灯籠を受け取り、ボートに乗り込みいざガンガーへ。たくさんの水を称えた聖なるガンガーに浮かんでみてもやはりそのチャイの色をした水の中は見ることはできませんでした。徐々に日が昇り、あたりがオレンジ色に包まれてたくさん並ぶガートの様子も見えてきました。私が訪れたのは雨期。きっと乾期にはこの階段が倍以上の長さになるのでしょう。雨期の短い階段では沐浴に訪れたヒンディーたちがひしめいています。
ここにどれだけの数の人が眠るのか想像ができません。火葬場でもあるガートからは煙が上り、ガートの至る所に鮮やかなサリーの色が見え、この独特な雰囲気の朝はひどく印象的に、今も胸に残ります。

03 続・ナマステ! Pushkar

2010-01-24

pushkar2.jpg駆け足で駆け抜けた前半のインド旅とは打って変わって、ここからは本当にその土地の時間と同じようにゆったりと過ごした気持ちのいい記憶です。
プシュカル。またインドに行くときはぜひ、この土地に立ち寄りたい。そんな素敵な街でした。
街の中心に聖湖があり、そこに向けて様々な場所からガート(沐浴場に向かう階段)が伸びています。私が宿に選んだのもそんなガートが目の前の小さなゲストハウス。この街には名物のレストランというかオープンカフェというかそんな場所が存在したのですが、そこの奥にあるお庭のあるゲストハウス。
朝起きて、シャワーを浴びてすっきりしたらそのままそのレストランのガートが見える席に着いて朝食をとってゆったり過ごす。そんな一日の始まり。
お店からは流行のインド映画の音楽、道からは演奏して生計を立てている人たちの奏でる音楽。
そんな音楽を聴きながらぼーっと日の当たる湖面を眺めているとなんだか本当にぽかーんと頭が空っぽになるのでした。このカフェの店長(?)のおじさんは「インドのパパだ」なんて言ってとっても良くしてくれて毎日がとっても楽しかったのです。

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ラジャスタン地方の人たちは男性も女性も、とにかくおしゃれ。
インドの各地で思ったことだけれど、とくにここの土地では強く感じました。
女性のサリーは他の地方のサリーとも少し形が違うし、柄も色も鮮やか。こどももカジャールと呼ばれるアイラインをしっかりひいて、小さな爪もすてきなワインレッドに塗られているし、アクセサリーもたっぷり。男性は8メートルはあるというターバンを上手にくるくると頭に巻いて、それが白いパジャーマーと素敵にあっていて格好良いのです。
毎日日没時に太鼓を奏でていた人に、太鼓レッスンなどもしてもらってお家に遊びにいったりと楽しい時間を過ごしました。ここで出会った友人もとても気のいい人たちでとっても楽しかった日々。
私がこの聖なる湖のある街に滞在した時はちょうど日食。街の人も旅行者もみなガートに集まって太鼓の音などその場で奏でられる音を聞きながら、空を見上げていました。静かに太陽を見つめる人、音に合わせて踊る人、湖で沐浴したり布を洗ったりする人。
小さな街だったけれど、色鮮やかなラジャスタン、音に溢れたプシュカル。
素敵な記憶も相まってインド、と言えばここを思い出すことが一番多い素敵な街でした。

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